2001年のグッドデザイン賞受賞らしいが、10年後の今から見るとスケルトンというのは微妙な感じ。作りはしっかりしていて、キャンプなどの屋外使用にも耐えられるだろう。同時に単三2本or単四2本が充電可能。この手のモバイルブースターで取り替え可能な市販の充電池が使えるのは大きな利点だ。空の状態からフル充電までに単三なら14時間かかるらしい。一応、純正の充電池を一緒に買ったものの、eneloopでも問題はない。メーカー的には「自己責任でお願いします」という事だ。発電は曇り空&窓ガラス越しでもされている模様。電気スタンドでも直下に置けば発電する。ただし、晴天時の直射日光に比べれば、相当に時間がかかるのは覚悟してもらいたい。別売のアダプタを使えばUSB充電対応機器(携帯電話、スマートフォン、iPodなど)に直接充電が可能。なお、充電時には電池内の電気を使うので、必ずしも日光の下で行う必要はない。というより、スマートフォンやiPodにあまり直射日光は浴びせない方がいいだろう。特に夏は注意したい。なお、iPadは繋いでも充電されていない模様。表示が出ているだけで、実際は充電されているのかもしれないが、あまり期待しない方が良い。また、これらモバイル機器の充電程度では大した節電効果も電気代削減効果も無い事を言っておきたい。確かiPhoneを空からフル充電しても電気代は1円にも満たなかったような。それなら電球をLEDに替えるとか、古いエアコンを買い替えるとか、蛍光灯を間引くとか、待機電力をカットするとかした方がよっぽどいい。あくまでこのソーラーギアの意義というのは、太陽光から電気を得られるという事実。その1点だけだ。むしろ災害時に電気を得る手段としての方が重宝されるに違いない。最後にもう一度言うけれども、節電や経済効果は期待しないでほしい。コンセントから急速充電器で充電しても大した違いはない。充電に時間がかかるだけ損とも言える。おそらく本体の価格5,250円を太陽光発電で回収するのは不可能。それでもこの商品には何物にも替え難い価値があると思うし、そう思えるなら買うべきだろう。